法事は、お通夜やお葬式などの葬儀と違い喪服を着用すべきか。それとも黒いスーツを着用すべきか悩みますよね。
法事の服装は、いくつかの種類があるため服装のマナーが異なります。また参列する立場によっても服装が異なります。
こちらの記事では、法事の服装について詳しく解説します。
法事に着るスーツとは
法事に着用するスーツは、「喪服」「黒スーツ」の2種類と「地味で目立たない私服」があります。
法事に呼ばれたら、それぞれの立場にあった服装を心がけるようにしましょう。
法事の種類から法事用のスーツや服装の選び方を確認しましょう。法事のスーツとビジネススーツとの違いを知っていると恥をかかないでしょう。
法事の種類
法事の服装を決めるためには、種類を確認してください。
- 葬儀:お通夜、お葬式、告別式など。故人を偲び成仏を祈る。
- 法事:四十九日から三十三回忌まで。死者の冥福(めいふく)のために忌日(きにち)に行う儀式。
- 初七日(しょなのか)
- 二十七日忌(ふたなのかき)
- 三十七日忌(みなのかき)
- 四十七日忌(よなのかき)
- 五十七日忌(ごしちにちき)
- 六十七日忌(むなのかき)
- 七十七日忌(しちしちにちき)四十九日忌※忌明け
- 一周忌(一年目)
- 三回忌(二年目)
- 七回忌(六年目)
- 十三回忌(十二年目)
- 十七回忌(十六年目)
- 二十三回忌(二十二年目)
- 二十七回忌(二十六年目)
- 三十三回忌(三十二年目)
四十九日
四十九日は、故人の命日を1日目として7日間周期で初七日、二七日、三七日と数えて七七日目にあたる49日目の法要です。
故人の成仏と極楽浄土へ行けるように、親族や故人と親しい人が集まり法要を行います。故人が亡くなってから48日目に法要を行うのが基本ですが、参列者の仕事の関係や葬儀会場の予約の関係から法要の日取りをずらす場合もあります。
百箇日
百箇日は、故人の命にから100日目に行う法要のことです。
故人の供養だけでなく、親族や親しい友人が悲しい日々との別れを告げて前に進むための日としての意味もあります。
近年では、葬儀や法事を簡素化する方が増えており親族のみで行うこともあります。また一周忌法要もあるため百箇日法要自体を省く方もいます。
一周忌~三十三回忌
一周忌は、喪明けとなる最初の年忌法要です。故人の命日から1年目に行う法要です。
そのため親族だけでなく故人と親しい方も参列することがあります。
その後はの三回忌(2年目)、七回忌(六年目)、十三回忌(十二年目)と法要を重ねるごと参列する人は親族のみとなります。
三十三回忌(32年目)で弔い上げとして法要を切り上げるになります。
一周忌(一年目)は、忌明けのためフォーマルな装いが求められますが徐々に服装の選び方も簡素化される傾向になります。
法事のスーツ・男性の服装の選び方
法事と言っても初七日(しょなのか)から喪明けとなる最初の年忌法要の一周忌、弔い上げとして法要の三十三回忌と色々な種類があります。
それぞれの法事の服装マナーに沿うように喪服やスーツを用意する必要があります。また法事の案内状に「平服でお越しください。」と記載されていたらラフな服装ではなく地味で目立たないダークスーツを着用するなど親族へ配慮も必要です。
法事の服装は、葬儀と違ってラフに考えがちですが、葬儀の種類によっては喪服を着用する必要もありますし、法事に適したシューズや小物も選ぶ必要があります。
法事にふさわしい服装
法事に参列する際の立場によって異なりますが、一般的に三回忌(二年目)までは喪服の着用をおすすめします。
喪服は、シングルのブラックフォーマルがおすすめです。レギュラーカラーの白無地のワイシャツ、黒いネクタイを締め、黒い靴下、黒い革靴を履きます。内羽式のストレートチップの革靴がもっともフォーマルと言われています。
喪服以外の服装
法事は、法要の数を重ねる度にフォーマルな装いを求められなくなります。
一般的には、三回忌を過ぎた頃には、親族から「平服でお越しください。」と案内もあります。平服は、私服ではなく喪服でなくていいです。という親族が参列者あてに配慮の気持ちを示したものです。
平服の案内があったら、地味な色のスーツを着用するのがよいでしょう。ダークスーツが用意できなければ、喪服で参列することも可能です。参列する服装は、会場のスタッフや案内状を出された親族に確認すると安心です。
喪服とビジネススーツとの違い
法事は、回数を重ねるごとフォーマルな装いが求められなくなるのでビジネススーツでもよいのではないかと思いがちです。
とは言え、ビジネススーツと喪服、また平服ともまったく別物になるので注意が必要です。喪服のかたちは、ビジネススーツと同じですが、喪服は、濃染加工をした濃い黒をしています。
先程もお伝えしたように三回忌を過ぎた頃には、「平服でお越しください。」と案内もありますが、ビジネススーツを着用して参列することはふさわしくありません。
三回忌までの法事は、喪服で光沢や艶のない漆黒色のスーツを着用します。三回忌以降は、立場によって喪服を着用するか平服を着用しましょう。
法事も喪服レンタルがおすすめ
三回忌までの法事は、一般的に喪服を着用します。また三回忌以降も喪服を着る場合もあり用意が必要です。
とは言え喪服は、1年に何度も着用するものではありませんし、ネクタイや白無地のワイシャツや黒い靴下、黒い革靴まで用意するのは現実的ではありません。
そのため、喪服が必要になった時だけネットでレンタルする男性が増えています。
実際に私が法事に参列する際に利用した喪服レンタルのお店をご紹介します。
まとめ
今回は、法事の服装は、黒スーツでもいいですか?法事の種類とふさわしい服装について解説しました。
法事の服装は、葬儀と違ってラフに考えがちですが、喪服を着用する機会が多いです。
三回忌までの法事は、一般的に喪服を着用しますので、必要な場合は買うよりもお得なレンタルもご検討ください。