- 親が亡くなった後、仏壇はどうする?
- 仏壇がない場合は?
- 仏壇の管理について知りたい。
生活スタイルの変化から親が亡くなった後の仏壇の管理について悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する「親が亡くなった後の仏壇管理」について確認すれば、仏壇の継承や管理について確認することができます。
実際に私はご葬儀に関連したお仕事をしており、日本のお仏壇の大切な役割があると感じています。
この記事では、親が亡くなった後の仏壇の管理についてご紹介します。
この記事を読み終えると、今後、仏壇の管理について迷うことなくご先祖さまの供養をことができます。
仏壇の役割は?
お仏壇の役割は、ご先祖様に日ごろの感謝を伝える場所であり、つながりを確かめることができます。
昔は、ご本尊※を祀り、ご先祖様を供養する小さなお寺の意味合いが強かったのですが、いまはご先祖様に日ごろの報告や挨拶をし生きていることに感謝をする場所と考えている方が一般的です。
※信仰対象物となる仏像(彫刻品)や掛け軸のこと
仏壇は代々長男が引き継ぐものでしたが、生活スタイルの変化から仏壇の管理や在り方も変わっています。
実家に残っている仏壇をどのように管理すべきかご紹介します。
仏壇を誰が引き継ぐのか
ご両親が亡くなった後、実家のお仏壇は誰が引き継ぐべきでしょうか。
昔は長男が引き継ぐのが一般的でしたが、家族がお仏壇を管理したくないという方も多いのが現状です。
仏壇の管理や誰が引き継ぐか話し合いで決めます。
日ごろの生活の中で先祖や両親とのつながりを大切にすれば、子供や孫の代ま実家の仏壇が大切に管理されるのかもしれませんね。
「祭祀財産」の承継者に決まりはない
それぞれの価値観を大切にする時代だから、法律的な観点で仏壇の管理を決めたいという方も多くいますが、「祭祀財産※」の承継者に決まりはないため、長男が仏壇を引き継ぐという決まりがないのが実情です。※お墓、位牌、神棚、家系図など。
そのため、仏壇の管理や継承は、以下の順序で決めるとよいでしょう。
- 親の遺言
- 地域のしきたり
- 家族の話し合い
- 家庭裁判所
最近は、エンディングノートや終活が一般的になりご両親が遺言を残されていることがあります。遺言にお仏壇の管理や継承について記されていない場合や遺言がない場合は家族の話し合いで決めるのがよいでしょう。
家庭裁判所に祭祀財産の継承について相談することも可能ですが、家族や親族のトラブルの元になるためなるべくさけましょう。
実家の仏壇を受け継ぐ
実際に実家の仏壇を引き継ぐことになった場合にもいくつか注意しなければいけないことがあります。
昔の仏壇はとても大きく、現在の住宅事情に合わない場合があります。そのため。従来より小さいサイズの仏壇を購入する必要があります。
古い仏壇を処分する場合には、菩提寺に魂抜きまたは御霊抜きの供養をお願いします。新しい仏壇の魂入れも必要です。
仏壇がなければ「かげ祀り」を行うことも可能
長男が仏壇を引き継ぎ、家には仏壇がない方もいます。
姉妹や兄弟の中には、仏壇の管理を長男がしているため先祖の供養や日ごろの感謝を伝えることができないと悩む方もいます。
次男であろうが、妹であろうが仏壇がなければ「かげ祀り」を行うことも可能です。
かげ祀りとは、自分の家のふさわしい場所に小さなお仏壇をおきお供え物をします。
どの立場であってもご先祖様への感謝の気持ちを伝えることはとても大切です。
嫁ぎ先に既にお仏壇がある場合
嫁ぎ先に仏壇がすでにある場合には、家族と相談し対処法を考えましょう。
- 自宅にお仏壇を2つ置く
- 他の家族に仏壇を引き継いでもらう
- お仏壇をひとつにまとめる
家族で話し合った結果、一番多いのが自宅にお仏壇を2つ置くことです。
それぞれの菩提寺と関係を切らずに済み宗派を変える必要がないからです。また、家族・兄弟・姉妹・親族とのトラブルも防げます。
自宅に仏壇が2つあると、お供え物の費用が上がるだけでなく日ごろのお掃除やお手入れの負担が増えますので家族としっかりと話してから決めることが大切です。また宗派が異なれば、お盆やお彼岸の法要の仕方が異なり別々に行う必要もあります。
自宅にお仏壇を2つ置くことが難しい場合は、他の家族に仏壇を引き継いでもらうことも検討しましょう。
宗派が同じ場合には、仏壇をひとつにまとめることも可能です。事前にひとつの仏壇に両家の先祖を祀ることを伝え、菩提寺に魂入れをお願いします。
空き家の実家のお仏壇はどうする?
家を継がない方が多いため、実家が空き家になってしまうケースも多いです。
空き家の実家にお仏壇がある場合は、菩提寺に相談し魂抜きを行ってもらい処分することも検討しましょう。
空き家に置かれた仏壇を引き継ぐ際は、和室、リビング、寝室などが一般的です。仏間がなければ家族がお参りしやすい場所を選びます。
仏壇が実家にない場合
最後に仏壇が実家にない場合の対処法についてご紹介します。
一般的に仏壇は、本位牌に書きかえる四十九日までに購入する必要があります。日程や費用の関係で難しい場合は、一周忌までに用意しましょう。
仏壇は、仏壇仏具専門店での購入が主流ですがホームセンターやオンラインショップでも取り扱いっています。仏壇は、こだわると価格が相当上振れしてしまうことがあります。どんな仏壇でもよいので日ごろの感謝を伝える気持ちが大切だと思います。
まとめ
今回は、親が亡くなった後の仏壇管理について解説しました。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 仏壇の継承者に決まりはない
- 仏壇がなければ「かげ祀り」を行うことも可能
- 空き家の実家のお仏壇は、魂抜きをしよう
生活スタイルの変化や個々の考え方の違いで先祖代々の仏壇管理は、難しいものになっています。仏壇の管理・継承する際は家族やご兄弟・姉妹と十分に話し合うことが大切です。
お仏壇を置く場合は、風通しがよくいつもお参りしやすい場所にするとよいでしょう。
なお弔事や法要の服装は、喪服でお悔みの気持ちを伝えます。
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