葬儀に参列する時は、喪服を着用しますが普段あまり経験することの少ない法事の服装マナーについてわからない男性も多いのではないでしょうか。
法事は、お通夜やお葬式などの葬儀と違ってある程度和やかな雰囲気で行われているためカジュアルな服装でもいいの?法事の服装のコーディネイトのポイントは?など法事に参列する前に知っておくべきことがいくつかあります。
こちらの記事では、男性が法事に参列するときのふさわしい服装についてご紹介します。
法事の服装はカジュアルでいいの?
法事の服装は、多少カジュアルな服装でもいいのでしょうか?
答えは、「ノー」です。
昔は、法事は故人の冥福を祈る仏教の儀式でしたが、最近は故人を偲ぶ機会として行われるようになっています。そのため法事の回数を重ねる度に和やかな雰囲気になりますが、家族や親族が亡くなった方の思い出を共有する機会としてふさわしいフォーマルな服装をする必要があるからです。
そのため一般参列者も法事は喪服を着用しますが、準喪服と略喪服を着るべきシーンに違いがあります。また、法事の服装には、6つの気を付けたいポイントがあり基本的な部分を確認しておく必要があります。
一般参列者が法事に着ていく服装は三回忌までと七回忌以降で違います。準喪服と略喪服の違いとコーディネイトの仕方について確認しましょう。
葬儀後の初七日から三回忌まで準喪服
一般参列者は、三周忌の年忌法要まで葬儀と同じ準喪服を着用します。
法事の案内状に「平服でお越しください。」と記載があれば略喪服を着用します。
※平服は、カジュアルな普段着ではありません。
七回忌以降は略喪服
一般参列者は、6年目に行う年忌法要の七回忌以降は、遺族や親族、一般参列者も略喪服でも構わないとされています。家族や地域のしきたりによって準喪服を着用する場合もあります。
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家族のみの法事もカジュアルな服装は避ける
家族のみで法事を行う場合、カジュアルダウンする傾向があります。七回忌以降でなくても家族全員が略喪服を着用せず地味で目立たないスーツやワンピースなどカジュアルな服装を提案する方もいます。
法事は葬儀会場などで故人を偲ぶ儀式を行うため、他の葬儀や法事に参列している方からするとふさわしくないと感じることもあります。また地域のしきたり昔からの風習で家族の中でもカジュアルな服装は不適切と感じる方もいるはずです。
家族のみで法事を行う場合の服装は、あらかじめ葬儀会場、お寺、参列する家族などに相談しておくと安心です。
法事の服装のコーディネイトで気をつけたい6つのポイント
法事の種類によって準喪服と略喪服で参加する法事があります。準喪服と略喪服の違いと服装のコーディネイトの気をつけるべき6つのポイントについてご紹介します。
1、喪服
男性の準喪服は、ブラックスーツです。
紳士服量販店やデパートのフォーマルウェア専門店など取り扱っている準喪服の形や色を確認してみるとわかりますが、昔はダブルでボックス型、スーツの色は漆黒で黒いほどフォーマルとされていましたが、、、
最近は形はビジネスで着る黒のスーツと同じでシングルが一般的です。年配の方もシングルを選ぶ方が多いとか。喪服の色は、スーツの黒とは異なり濃染加工をした濃い黒をしています。
ビジネススーツの形とほぼ同じですが、生地の黒色の濃さに違いがあるため注意が必要です。
一方、男性の略喪服は、黒のほかダークネイビー・チャコールグレーなど地味で目立たないダークスーツです。
ダークスーツの場合は、自分の体型よりサイズ大きくてブカブカだったり、サイズが小さくて窮屈だったりするとだらしなく見えてしまうので注意が必要です。自分のサイズにぴったりのものを選ぶだけでフォーマル度がアップします。
またスーツの折り目がしっかりとでるようにアイロンがけでしわを伸ばすようにしましょう。
最近の準喪服の形がビジネススーツに近づいてきているため、略喪服との境目がなくなっているように感じます。そのため、七回忌以降の略喪服を着用するシーンにおいても準喪服を着用する方が増えています。
2、ワイシャツ
喪服に合わせるワイシャツは白無地がおすすめです。襟部分は、一般的なレギュラーカラーで折柄のないブロードクロスの生地を選べばフォーマル度がアップします。
特殊な生地で光沢があったりストライプ柄や刺繍が施されているものはふさわしくありません。、衿部分はボタンダウンにするだけでカジュアルなデザインになるので注意が必要です。
また、夏場の法事でも長袖のワイシャツを着用することをおすすめします。弔事ではなるべく肌の露出を抑えることがマナーだからです。インナーにユニクロのエアリズムなどを着用し汗を素早く外に逃がし、ムレにくくするなど対策しましょう。
3、ネクタイ
お通夜やお葬式などの葬儀と同様に法事でも黒いネクタイを締めていきましょう。
法事においても無地がおすすめです。
クールビズにおいて首元を締め付けるネクタイは熱がこもりやすくなるためノーネクタイを推奨していますが、カジュアルな雰囲気になるため避けましょう。
4、ベルト
ベルトは装飾が少なく光沢のない黒色を選んでください。
ステッチはそれほど気にする必要はありませんが、目が細かいものを選べば目立ちににくくなりおすすめです。
素材は、ナイロン製やエナメル性のベルトだとツルツルとして光沢があるものは避けましょう。ベルトの幅は、3㎝~3.5㎝程度がいいでしょう。3cm以下の細いベルトは、スタイリッシュやモードな印象に。4cm以上の太いベルトは、カジュアルな印象になるので注意してください。
5、ソックス
フォーマルなシーンにおいて、ソックスは「喪服のスーツに合わせること」が基本です。 一般的な喪服のスーツの色は、黒色になるのでソックスも黒色を選ぶのがマナーです。
そのためソックスは黒以外NGです。折柄のないものがよりフォーマルになります。
ソックスは、喪服のズボンの裾で隠れるため色柄や長さを気にしない方もいます。法事に参列する時は、革靴を脱ぐシーンで靴下が見えたり、椅子から立ったり座ったりするシーンで裾が上がってソックスが見えるため意外と目立つものです。
普段履いている短い靴下、アンクル丈(くるぶし)までのソックスやショート丈(足首くらいの長さ)のソックスは避けましょう。
6、革靴
革靴選びは、故人を偲ぶ場にふさわしいものを選ぶことが大切です。
光沢のない内羽式のストレートチップの革靴が最もフォーマルです。
法事では、華美な印象を与えないように金具の付いた靴は避けましょう。
革靴の素材は、本革の靴でも合成皮革どちらでもOKです。本革の中で殺生をイメージするヘビ革やワニ革、スエードの素材は避けるのがマナーです。エナメル素材は、カジュアルな印象になるのでふさわしくありません。
法事の服装を揃えるなら喪服レンタルがおすすめ!
法事の服装マナーから、コーディネイトで気をつけたい6つのポイントがあり喪服からネクタイ・革靴まで用意するのはお金がかかります。
法事は故人を偲ぶ意味がありフォーマルな装いをする必要がありますが、紳士服量販店で喪服が5万円前後します。小物まで揃える10万円するので本当に勿体ないです。
喪服を安く抑えるために、ユニクロやしまむらのカジュアル衣料品店やドンキホーテなどの総合ディスカウントストアのスーツのジャケットで代用するのもおすすめではありません。
法事の服装は、葬儀と違うから多少カジュアルでもいいのでは?と思いがちですが、故人を追悼する意味があるため喪服を着用します。 紳士服量販店で喪服を購入すると、およそ5万円。小物まで合わせると10万円かかります。お香典や移動にかかるお金[…]
私は、ご葬儀に関連するお仕事に5年間以上従事していることから法事・法要に携わることもよくあります。私の経験上、法事の服装を用意するなら喪服レンタル一択だと感じています。
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