- お盆の意味は?
- お盆の由来は?
- お盆は何をすればいいの?
お盆は、いつ何をすればいいのか悩んでいませんか?
実は、この記事で紹介する「お盆の意味や由来」について確認すれば、ご先祖様をご自宅にお迎えして供養する夏の風習について確認することができます。
なぜなら、実際に私はご葬儀・法事に関連するお仕事に5年以上従事しており、お盆に関わることも携わってきたからです。
この記事では、お盆の意味や由来についてご紹介します。
この記事を読み終えると、今後、お盆に何をすればいいか悩むことはなくご先祖の供養をすることができます。
お盆とは
お盆とは、ご先祖様の霊を自宅にお迎えして、供養する夏の風習のことです。
お盆の期間には、ご先祖様の霊があの世と言われている浄土から、私たちがいるこの世といわれる現世に帰ってくると考えられています。
こちらで日本のお盆の意味や由来、新盆、旧盆の違い、いつ何をすればいいのかについて詳しく解説いたします。
2024年のお盆の日程も参考にしてください。
お盆の意味は?
お盆は、一年に一回夏に自宅で迎え火をたき先祖の霊をお迎えして、魂を供養する期間です。お盆が終わる日には、送り火をたき先祖をあの世に送ります。お盆には、親族が集まり先祖のお墓参りをしたり、お供え物を供えたりします。
最近は、生活スタイルが変わり親族一同が集まる機会が少なくなっているので、お盆に久しぶりの再会して親交を深める意味も大きくなっています。
お盆の由来、盂蘭盆会(うらぼんえ)の意味は?
お盆は、盂蘭盆会(うらぼんえ)若しくは盂蘭盆(うらぼん)が正式名称です。
盂蘭盆会(うらぼんえ)は、昔お釈迦様の弟子の目連尊者が、亡き母を救う話※が由来とされています。
この語源は、サンスクリット語の「ウラバンナ・ウランバーナ」だといわれています。この言葉は、地獄で逆さ吊りにされて苦しむ先祖の魂を救う法要という意味があります。
また、日本各地で昔から夏に先祖をお迎えする風習がありました。
仏教の教えと日本各地の風習が、現代のお盆のかたち(親族が集まり先祖を供養する行事)になっています。
お盆の歴史を知ろう!
お盆は、一年に一回親族が久しぶりの再会する行事です。
先祖の思い出だけでなく、お盆の意味や由来について話す機会もあります。
親族に会う前にお盆の歴史について確認しておくと安心です。
お盆の歴史は、とても古く初めて行われたのは飛鳥時代と言われています。日本書紀によると、推古天皇が初めてのお盆の法要を行ったこと、聖武天皇の時代には、宮中でお盆の行事を行ったことが記されています。また仏教形式のお盆は、斉明天皇(さいめいてんのう)の頃だと言われています。
当時のお盆は、朝廷や武家や貴族などの上層階級が営む供養という位置づけでした。鎌倉時代から庶民の間に広まっていきました。
室町時代になると、送り火や迎え火の風習が広まりました。江戸時代には、僧侶が各々の家をまわりお経を唱える(棚経)の風習が一般的になりました。
新盆と旧盆の違い
日本には、新盆と旧盆があることをご存じでしょうか?
- 新盆:7月中旬に迎えるお盆
- 旧盆:8月中旬に迎えるお盆
明治政府の改暦によって、日本の各行事は1ヵ月遅れになりました。そのため新暦に合わせてお盆の日にちを変えた地域と旧暦のままの地域があるため、お盆の時期に地域差が存在します。
首都圏を中心とした地域は、新盆が一般的となっていますが、首都圏以外の地域は、旧盆が一般的です。日本の多くの地域では、仏教の教えと日本各地の風習の時期に変わりはないことから、お盆は旧盆の1ヶ月遅れで行うことが多いです。
お盆期間はいつ?お墓参りの期間は?
先ほども解説した通り、地域によってお盆の期間は地域によって異なります。
ご先祖の供養での帰省や旅行を予定している場合は、その地域のお盆の期間を確認しておくと安心です。
ここでは、2024年のお盆の具体的な期間、旧暦によるお盆の時期について解説します!
一般的なお盆の期間
2024年のお盆の期間は、8月13日(土)から8月16日(火)までの4日間です。
首都圏をはじめ一部の地域では、7月13日(火)~16日(金)の4日間です。
お盆は、ゴールデンウィークのような日本の休日がないため、各企業が8月の旧盆を休みにしていることが多いです。
なお沖縄県では、旧暦の7月にお盆を迎えます。2024年は8月16日(金)~18日(日)が旧盆にあたります。
お盆にするお墓参りの時期
お盆期間中のお墓参りのルールに明確なものはありません。
親族が集まった際には、お供え物(くもつ)やお花を供えたり、墓石を磨き水をかけるなどするとよいでしょう。ご遺族の高齢化も進んでいることからお墓まで足を運ぶことが難しい場合もあります。お墓の方向に向けて手を合わせるだけでもよいと思います。何よりも先祖を想う気持ちが大切です。
お盆期間中の伝統行事、いつ何をして過ごす?
お盆には迎え火や送り火をしたり、お飾りをするなどの行事があります。
ここでは、一般的なお盆の過ごし方についてご紹介します。
送り火・迎え火を焚く
先祖の霊が自宅へ迷わず帰れるように、送り火と迎え火を行います。
お盆の始まる13日に自宅で迎える「迎え火」を行うとよいとされています。先祖があの世に帰るとされる16日に送り火を行います。お盆中にお墓参りした際に、送り火・迎え火を焚く地域もあります。
昔は、迎え火を焚いたあと、自宅の前に提灯や電灯を玄関先に置いていましたが、最近は安全面から提灯を灯す家庭は減っています。地域のしきたりやルールを確認した上で送り火・迎え火を行いましょう。
お仏壇とお墓の掃除をする
お盆は、自宅にご先祖様をお迎えする前にお仏壇をきれいに掃除をしましょう。
お盆時期は、お墓参りする親族やお客様もいるため、お墓も掃除しておくことをおすすめします。お墓のまわりに生えた雑草を抜き落ち葉を片付けます。墓石を磨き、水をかけましょう。
お仏壇やお墓の掃除をする際には、お子さんを連れて行くとご先祖様とのつながりについてお話できるよい機会になるでしょう。
お供え(くもつ)をする
お盆では、自宅に先祖の霊をお迎えするために祭壇の脇に供えられる贈り物をします。
お盆の期間中、先祖の霊は精霊棚(しょうりょうだな)にいると言われています。
精霊棚は、ご先祖様の精霊を迎える棚であり盆棚と違いはありません。地域や仏教の宗派の違いで精霊棚の置き方に違いがあるため事前に確認しましょう。
精霊棚には、精霊馬のほか、仏教の五供という教えに沿って、お線香、供花、普段食べている果物、甘味などのお供え物を供えます。故人の好物だった食べ物をお供えする家庭も多いようです。
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静岡の盆義理
各地で行われるお盆期間中の行事の中で、特徴的なお盆の行事があります。
喪服レンタルでお世話になった相羽さんのスタッフから教えていただいた静岡のお盆行事についてご紹介します。
静岡県の遠州地域(湖西市・浜松市・磐田市・袋井市・森町・掛川市・菊川市・御前崎市など)では、新盆を迎える家では、近所の方がお参りに訪れる「盆義理(ぼんぎり)」風習があります。
盆義理の始まりは、三方原合戦で戦死した武士の霊を供養するためと言われています。
毎年、静岡県の遠州地域では、盆義理渋滞が起きるほど地域に根付いた風習となっているようです。
盆義理で訪れた方にお返しの品を渡すため、お盆を迎える家ならではの準備があるそうです。
お盆で弔問者は喪服を着用する
静岡の盆義理では、弔問者は喪服を着用します。
このように地域によっては、喪服を着用して弔問することがマナーの場合があります。
お盆は、先祖を供養するために大切な行事ではありますが、年に1回限りのため喪服を購入するのはもったいないと感じる方も多くいます。
そのためお盆で弔問者は喪服を着用する場合は、喪服レンタルの利用をおすすめします。
実際に私は、お仕事で1年の中で何度もお盆の弔問をしておりますが、その度喪服レンタルしています。
実際私が利用している喪服レンタル相羽さんについてご紹介します。お店のコンセプト通り『これでいいか…からこれがいい!』と思える喪服をレンタルすることができます。
急な訃報で喪服が必要になった時に、どのサービスで用意すればいいかわからないです。 そんな急ぎでも間に合う喪服を用意する方法やおすすめのレンタルのお店について紹介します。 喪服が急に必要になった。どこで用意すればいいの?当日レン[…]
まとめ
今回は、お盆の意味や由来は?いつ何をすればいいのかについて解説しました。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- お盆は、1年に1度先祖の霊をお迎えして、魂を供養する期間。
- 新盆と旧盆がある。沖縄は、旧暦の7月にお盆を迎える。
- お盆で弔問者は喪服を着用する場合がある。
お盆で弔問者は喪服を着用する場合があります。ご先祖様、ご遺族様に哀悼の意を表し、失礼のない服装を心がけましょう。