- お彼岸の意味は?
- お彼岸では何をするの?
- お彼岸におすすめのお供えものは?
お彼岸は、仏教の極楽浄土の考えからご先祖様に感謝し故人を偲ぶ期間のことです。
言葉は聞いたことあるけど、こまかな内容や意味について知らない。ご先祖様の供養をするとわかっていても実際に何をすればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
実は、この記事で紹介する「お彼岸の意味」について確認すれば、やるべきことやマナーがわかります。
実際にお彼岸の知識がないと大人として恥ずかしいだけでなく失礼な行動をとってしまうこともあります。こちらの記事で、お彼岸についてのマナーを確認しましょう。
お彼岸の意味は?
お彼岸とは、極楽浄土であるあの世の世界のことです。
いま私たちが生きている世界を此岸(しがん)と言い善い行いを積み重ねて彼岸に近づいていくものだと考えられています。
お彼岸の時期になったら、ご先祖様に感謝を伝える行為とお寺の法話や説法を聞いたりします。
仏教の考えから、彼岸まで善い行いを続けること。煩悩や迷いなどを取り払い悟りの境地に向かうことが由来でしたが、最近はひとつの行事として考えられています。
特に故人様が亡くなってから四十九日後に初めて行う彼岸は大切な行事だとされています。
お彼岸では何をするの?
実際にお彼岸では、何をすればいいのでしょうか
仏教や宗派の違い、地域のしきたりによって多少の違いはありますが、ご先祖様に感謝を伝える気持ちと故人を偲ぶ気持ちは変わりません。
- 仏壇をきれいにする
- 仏壇にお供え物をする
- お墓参りに行く
- 先祖のことを語る
- 家族のことを考える
こちらで紹介する5つのことを押さえておけば問題ないでしょう。ぜひ参考にしてください。
仏壇をきれいにする
お彼岸の時期の前には、仏壇をきれいにしましょう。
仏壇をきれいにする意味は、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えたり供養するための手段としておすすめです。
実際にお彼岸には、親族や故人の親しかった友人や知人が集まるため仏壇や仏具はきれいに掃除しておきたいです。
仏壇には、ご先祖様がいることを意識してご挨拶してから仏具を取り外します。仏壇は、奥の方にホコリが溜まっている場合があるので奥側からきれいにします。日本ではモノに魂が宿っていると考えられているため仏具一つ一つ丁寧に扱います。傷をつけないように柔らかいウエスを使ってホコリをふき取るとよいでしょう。
仏壇にお供え物をする
仏壇をきれいに掃除したら、お供え物をします。
- 春のお彼岸:ぼたもち
- 秋のお彼岸:おはぎ
お彼岸のお供え物の「ぼたもちとおはぎの違い」は呼び名が違うだけで小豆を使った似たようなお餅です。呼び名の違いはそれぞれの季節に咲く花の名前※が由来しています。
※春に花が咲く「牡丹(ぼたん)」と秋に花が咲く「萩(はぎ)」
お彼岸の一般的なお供え物は「ぼたもちとおはぎ」ですが、故人の大好きな食べ物や飲み物、好きだったお花を供えるのもよいでしょう。お供え物を何にするか考える時間も故人を想いだす大切な時間になるでしょう。
刺身などの生ものや焼き魚、煮物などは腐りやすくニオイもあるため避けましょう。またトゲのある花(バラやアザミなど)や毒のある花(スズラン、彼岸花など)は不向きです。
お墓参りに行く
お彼岸は、ご先祖様のお墓参りをすることが一般的です。
お墓参りをする時は、線香をあげるまえにやるべきことがあります。
まず初めにお墓の掃除をします。墓石の隙間から雑草を抜き取ります。墓石はコケを洗い落としきれいに磨きます。供花を入れる鉢とお線香を手向ける香立ては、水がたまり汚れやすいのでたわしなどを使って汚れを落とします。水をかけてからぶきするとよいでしょう。
きれいになった墓石にお水をかけたあと、お供え物をします。
お線香に火をつけたら香立てに入れます。ご先祖様に日ごろの感謝を伝えることが大切です。
先祖のことを語る
お彼岸は、先祖のことを語ることで故人を偲ぶことができます。
先祖がいなければ今の自分は絶対に存在しないので、お彼岸の時期には家系図を見て先祖をたどってみるのもおすすめです。
先祖のことを知っていたら何か行動を起こす時に、「ご先祖様に対して。。。」と考えるはずです。自ずと良心に従って行動できるでしょう。「こんなことをしたら。。。」「これをやってしまったら。。。」と人様に迷惑をかけるような行為はさけられるかもしれません。
家族のことを語る
お彼岸では、普段会うことが難しい親戚が集まる場でもあります。
親への感謝の気持ちを伝えたり、子供の幸せを考えると人間関係がよくなるとも言われています。
身近な家族のことを大切にすると、自分のことを大切にすることと同様です。自分の行いを認めることになるため気持ちも楽になると言われています。
このようにお彼岸では、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えることで自分の存在を確認できる良い機会になるでしょう。
お彼岸の服装マナー
お彼岸でお墓参りする際の服装マナーについてご紹介します。
お彼岸法要や彼岸会(ひがんえ)に参列する場合は、喪服を着用します。
お通夜やお葬式などのお悔み事ではありませんがカジュアルな服装で参加することはおすすめしません。最近の喪服は、ビジネススーツとかたちが同じであることから問題ありません。ある程度フォーマルな服装をするように心掛けましょう。
お彼岸の後にお墓参りをしてお寺の住職に挨拶をする場合には、黒や濃紺など落ち着いた色合いのダークスーツを着用します。
お彼岸法要や彼岸会(ひがんえ)には、喪服レンタルしよう!
最近は、お彼岸法要や彼岸会(ひがんえ)でも喪服を着用する方が増えています。
実際にお彼岸法要や彼岸会(ひがんえ)などの仏教の法会には、いろんな立場の方とお会いするためフォーマルな服装が求められます。
とは言え、お彼岸の期間は、1年に2回「春」と「秋」にあるため、その都度喪服とワイシャツ、ネクタイ、革靴と小物まで用意するのはとても大変です。
そのため最近は、スマホから喪服レンタルのお店を利用して用意する方もいます。
以下に、私が利用した喪服レンタル相羽さんは、アパレル業界のスタッフが運営しているお店のため「これがいい!」と思える喪服をレンタルすることができました。
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まとめ
今回は、お彼岸の意味や何をやるべきかについて解説しました。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 仏壇をきれいにする
- 仏壇にお供え物をする
- お墓参りに行く
- 先祖のことを語る
- 家族のことを考える
昔は、仏教的な意味合いが強い行事でしたが、最近はお墓参りなどの供養する場となっています。
ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるために、お彼岸のお墓参り時の服装は、カジュアルな服装は避けた方がいいでしょう。
フォーマルな装いをするために喪服レンタルもご検討ください。